腹肉ツヤ子著『どうしても捨てられない！！あなたのための捨てずに快適収納術』を読んでみました

腹肉ツヤ子さん、強烈なペンネームですね。漫画家＆イラストレーターさんだそうで、本書も読みやすいコミックエッセイです。絵柄もパタリロを彷彿とさせる好きな感じでした。ペンネームからして好きですが。腹肉がいっぱいついてても艶々だったらいいじゃん！っていうポジティブな気持ちにさせてくれるペンネームですね。なりません？

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ツヤ子さんは、前作の『どうしても片付けられない！！あなたのためのお片づけ成功読本』で、沢山の不用品を処分し一度汚部屋を脱出されているそうです（未読）。その後、厳選して買う様にはなったもののモノが増え続け、厳選しているからこそ捨てたくない！ということで、収納マニアのお友達たま塾長に「捨てる」を省いたゆるーい収納方法を伝授してもらうという流れです。

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ツヤ子さんも、一度汚部屋は脱した、今は全盛期に比べれば綺麗な方、モノを捨てることに寂しさや後ろめたさがあるということで、私と同じような状態かもしれないなと思いました。

捨てなきゃ片付かないと思うけど捨てずにどうするんだろうなーと、こちらもゆるーい気持ちで読みました。

アイテムごとにたま塾長の指導の下収納がすすみますが、全体に共通するのは、

１「使用頻度で分ける」

同じアイテムだからといって頻度が違うものを同じ場所に収納するのが必要なものを取り出しにくくしている原因よ！ｂｙたま塾長ｐ013

２「使用頻度の低いモノを圧縮してカサを減らす」

あの手この手でコンパクトに！！ｂｙたま塾長ｐ014

３「使用頻度の高いものをすぐ出せる場所に、そして↓」

使用頻度の低いもの　使わないけど捨てられないものはすぐには出せない場所へ！！ｂｙたま塾長ｐ015

これに尽きました。

たま塾長がツヤ子さんのために考えた「捨てない収納」とは、使用頻度の低いモノを日常使うモノと一緒にせず、取り出しにくい所へ収納してしまう。手元には使用頻度の高いモノだけが残り、快適な生活に。ということでした。

アイテムごとの圧縮の方法や、使用頻度ごとの収納方法など、その技を教えてくれます。また、捨てないけど減らす方法も伝授。売る・ゆずる・買わないですね。そしてそれを実行する方法。

確かに、「捨てない」と「快適に暮らす」を両立させるならこれしかないなと、納得の内容でした。事実、うちもしばらくこれで綺麗でした（一部屋納戸として潰して）

問題は、取り出しにくい場所に収納したモノは死蔵化確定だと言うことですね。

しかし、ツヤ子さんは最後に

最小限の愛用品だけで暮らすシンプルな生活ってこんな感じかしら？う・ふ（ハート）で・も☆あれもこれも所蔵している安心感・・・・・・（ハート）ｐ120

と、とても嬉しそうです。

使っていないモノを沢山死蔵しているなあと嫌な気分になったりせず、所蔵していることで安心して楽しく暮らせる人はこの片付け方法で問題なさそうですね。

とは言え、死蔵してでもモノを持っていたいと言うタイプの人が、これから先モノを一つも増やさないで居られるとは思えないので、「減らさなければ」いつかは溢れてしまうと思います。たま塾長も言っているように「捨てる」が出来ないとしてもそれ以外の方法で頑張って「減らす」のがやはり重要だと思います。

うちは現在、家族とモノが増え溢れてきているところですね。でも、死蔵してまで持っていたくないとも思っているので（子供や若い頃の思い出の品以外）今は、取り出しにくい収納の中はスカスカ、あるいは空箱でいっぱい。普通に取り出せる収納の中は使用頻度の低いモノでいっぱい。使用頻度の高いモノが室内に溢れている状態ですね。

使用頻度の高いものは収納の外に出ていた方が便利と言えば便利なのですが（物臭理論）、最近子供達が消しゴムを探す姿が目につくので、うちもモノがすぐに見つからないレベルまで来ているようです。普通に取りだせる収納の中に、使用頻度の高いものを全て収めるべく、断捨離に励みたいと思います。

あと、モノを増やさない。買わない・貰わない・拾わない。これ重要。家族がいると思う様には行きませんが、私だけでも努力したいと思います。

本についてもうひとつ、腹肉ツヤ子さんは着物が趣味と言うことで、着物関係のモノの収納方法の項があることも特徴です。収納本でもたぶん珍しいですよね。