大草直子著「おしゃれの手抜き」を読んでみました
ファッション雑誌を殆ど読まなくなって10年程経った気がしますが、そんな私でも奇跡的に名前を知っていた有名なスタイリスト&エディターの大草直子さんが書かれた初めての本だそうです。
大草直子さんのことは以前にどこかで知ってご本人のブログを見たことがあったのですが、確かにとてもお洒落で、しかもそれぞれのアイテムはごくシンプルなので、なんとなく真似出来そうな気もして(実際出来るかどうかはともかく)、たくさんの人に人気があるのも納得できるなと思いました。
実際にこの「おしゃれの手抜き」にも、センス良くシンプルなモノを着こなすために役立つアイテムの選び方や使い方が具体的に書かれています。土台をしっかり築けば頑張らずにおしゃれになれるらしいです。「手抜き」をしてお洒落でいられるなんて最高ですよね。服を断捨離、ミニマム化してシンプルコーディネートを楽しもうとしている私にはとても有益な本でした。
何だかお洒落な人はほぼこの本を読んでいるのではないかと思えるような「へえー」がいっぱいな本でもありました。最近シンプルコーディネートの着こなしなどを調べるので、まとめやファッションブログ等で見つけた技で、ここからなのかなーと言うモノもいくつかあり。とは言え、ファッション関連の本はまだあまり読んだことがないので誰が最初か等私には分かりませんし、誰が最初でも、私に役立つ情報に出会えたことが大事ですね。
大草さんによると、センスがなくてもお金をかけなくても、理論を知ればおしゃれになれるそうです。センスもお金もなくて困っていたので非常に嬉しいしやる気がでますね。「センス」より「理屈」の方が私には向いている気もしますし。
2009年発行で少し前の本ではありますが、流行関係なさそうな情報も多いですし、たとえ多少流行おくれ感があっても2009年以前から着るモノに迷走している(迷走前で何でも良くなっていた時期か)私にはとても参考になりました。
そして一番心に残ったのは、
「私は私のままで良く」、服のサイズが合わないことに、劣等感や申し訳ない思いを抱く必要はありません。 p59
という一節。何を着てもぶかぶか、自分の身体のせいでお洒落に服を着こなせないんだ、と無意識のうちにネガティブな思いを抱いていたことに気付かされました。私は私のままで良いんですよね。頭では分かっているようで、まだまだ気持ちが追いついていないようです。
服を自分に合わせるために、そしてその服で自分をより良く魅せるために、試着や服選び、着こなしを楽しんでいきたいと思えました。
大草直子さんの本で新しいのはこれかな。
2014年発行です。迷っているので読みたいです。